セレビィexデッキ解説
『幻のいる島』のリリースにより登場したセレビィexは、メタゲームでの注目株として早くも評価されています。130HPという耐久力に加え、パワフルブルーム攻撃は付与されたエネルギーの数だけコイン投げを行い、表が出た回数×50ダメージを与えるという強力な性能を持っています。この攻撃はガラガラexのホネブーメランに似ていますが、セレビィexは進化を必要としない点が優れています。
特に、ジャローダのみつりんのぬし能力との相性が抜群です。この能力により、草エネルギーが2倍となり、セレビィexは草エネルギー1個で攻撃が可能になります。2個の草エネルギーが付与されると最大200ダメージを叩き出すことも可能です。このダメージ成長の可能性により、セレビィexはフォーマット内で最も脅威となるアタッカーの1つとして位置づけられています。
セレビィex – ジャローダ型
デッキは現在、一般的なスタンダードカードに加え、ダダリンが1枚、または2枚採用されることが多いです。ダダリンは、サカキで強化されない限り、ピカチュウexのエレキサークルに耐性を持ち、強力なアタッカーとして機能します。エナジーウィップ攻撃は、みつりんのぬしの恩恵を受けることで草エネルギー2個で効果を発揮します。
序盤ではダダリンが耐久力のあるダメージスポンジとして役立ち、後半では信頼性の高い1ポイントアタッカーへと移行します。ジャローダと組み合わせることで、セレビィexは更なる力を発揮します。
セレビィex – ナッシーex型
ナッシーexは、「最強の遺伝子」環境で草タイプの主力として活躍した優れた特徴を持つポケモンです。このデッキでは、ナッシーexの高い耐久力と序盤の火力を活かして、ピカチュウexのような速攻デッキに対応しながら、セレビィexやツタージャラインをジャローダに進化させる準備を整えます。ナッシーexの高い逃げるコストは、ジャローダの特性みつりんのぬしによって軽減され、草エネルギーの価値を2倍にすることで解消されます。これにより、スピーダーを併用することで、わずか1つのエネルギーで逃げられるようになり、相手にポイントを与えるタイミングを回避できます。
このデッキは2枚のエリカを採用することが多く、これにより相手がポイントを獲得するのをさらに難しくします。基本エンジンが不足しがちな序盤の制御要素を補完し、早期の「幻のいる島」環境で最も有望なデッキの1つとなっています。また、新たに「幻のいる島」で登場したナッシーも試されています。このナッシーはエネルギーを多く必要としますが、ジャローダの草エネルギー倍増効果を活かした場合、ピカチュウex、プクリンex、セレビィexなど、エネルギーが多く付いたポケモンを一撃で倒すことができます。
セレビィex – ドレディア型
セレビィexはエネルギーを多く持つほどその強さが増すポケモンです。この特性を最大限に活かすため、ドレディアとの組み合わせが非常に効果的です。この型では、ドレディアのリーフサプライ攻撃が鍵となります。リーフサプライは50ダメージを与えた後、ベンチのポケモンにエネルギーを1枚追加できるため、早い段階でセレビィexのパワフルブルーム攻撃を強化することができます。
もしドレディアを2ターン目までに進化させて稼働させることができれば、セレビィexはより早く大ダメージを与える準備が整い、試合の主導権を握りやすくなります。
セレビィexデッキの弱点
セレビィexの攻撃はコイン投げに依存しており、ダメージが安定しない点が大きな弱点です。高ダメージを叩き出す可能性がある一方で、全くダメージを与えられないこともあります。
また、デッキ内のポケモンはHPが低い傾向にあり、多くが130HP以下です。ジャローダが進化するまで、ツタージャラインはピカチュウexのエレキサークルに弱く、デッキ内のどのポケモンもミュウツーexのサイコドライブを耐えることができません。この点がデッキの脆さとして挙げられます。
セレビィexデッキのまとめ
セレビィexデッキは、進化を必要としないシンプルな運用と、ジャローダのみつりんのぬしとの相性による圧倒的な攻撃性能が特徴です。序盤から素早く展開し、高いダメージを狙うことで、特にエネルギーに依存するポケモンに対して大きなプレッシャーを与えることができます。
一方で、コイン投げ依存の攻撃や、全体的な耐久力の低さが課題となります。このデッキを最大限活用するには、ジャローダの進化を迅速に進めることと、序盤でのアドバンテージを確保する戦略が重要です。
競争力のある環境で強みを発揮できるセレビィexデッキは、適切な調整とプレイングで大きな成果を上げる可能性を秘めています。特に、速攻や火力に特化したデッキに対して強力なカウンターとなるため、多様な対戦に挑む準備ができるプレイヤーにおすすめです。